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お笑いコンビ千鳥の絆 正反対の2人、あの頃から変わらない

※本記事は2019年12月3日に朝日新聞デジタルで掲載されました。

お笑いコンビ「千鳥」。高校の同級生だった大悟(39)とノブ(39)がコンビを組み、今や、いくつもレギュラー番組を抱える売れっ子に。互いの「変わらぬ良さ」とは。

新番組「華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!」(関西テレビ)が10月に走り出した。福岡県出身のお笑いコンビ「博多華丸・大吉」とのトークバラエティー。「レギュラー陣に、まさかの標準語が1人もいない。思い切ったなと思いました」とノブは言う。

岡山県出身でノブは井原市、大悟は瀬戸内海に浮かぶ北木島に生まれた。県立笠岡商業高校で出会い、意気投合。大悟は「ソフトボール大会で、ふざけてバットを振り回していたら『ドミニカ出身か!』とレフトから聞こえてきて。おもろいやつがいるな、と思ったのがノブでした」と振り返る。

2年生で同じクラスになると、距離が急速に縮まった。「ダウンタウン」の話で盛り上がり、授業中にメモを回して「新しいナイキのマークは?」といった大喜利で遊んだ。

卒業後、1年ほど会社員をしていたノブを芸人を目指して先に大阪に出ていた大悟が誘った。「漫才、一緒にどう?」。2000年、千鳥が生まれた。

千鳥のノブ(下)と大悟=2019年11月、東京都世田谷区、村上健撮影

はじめは関西弁で漫才をしていたが、しっくりこず、岡山弁や標準語を交えた今の「千鳥語」に落ち着いた。「岡山に帰ったら『東京かぶれ』と言われるし、東京では『岡山弁、きついなあ』と言われる。何者でもないんです、今は」とノブ。アレンジが強すぎて原曲が分からなくなった童謡、夫に「おぬし」と呼びかける妻──。「クセがすごい」漫才の数々で、異彩を放ってきた。

来年でコンビ結成から20年。売れっ子になっても、「ずっと変わらないところがいい」と口々に言う。大悟の好きな映画は、10代の頃から「仁義なき戦い」。ノブは「全然ぶれない。もう何巡目なん?ってくらい見ている。僕と正反対なところが面白い」。

ノブ自身は「ど真ん中、はやるものが好き」で、映画「アルマゲドン」がお気に入り。大悟は笑って、「芸人って『センスある』とか『こいつ人と違うな』と思わせたいところがあると思う。でも、ノブは『アルマゲドン』って、今も堂々と言っています」。(文・杢田光 写真・村上健)

「華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!」は関西テレビ・フジテレビ系で、毎週火曜午後10時から放送。俳優や芸人ら様々なゲストとトークを繰り広げる。

千鳥のノブ(右)と大悟=2019年11月、東京都世田谷区、村上健撮影

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