Presented by サッポロビール株式会社

畑からこだわるヱビスのビールづくり ホップの専門家を訪ねてPR

サッポロビールは長年にわたり、生産者と協働で高品質な原料づくりに取り組んでいます。その中でも今回は、ビールの苦みと香りを左右するホップに注目。ブランドマネージャーである沖井尊子さんの案内のもと、北海道・上富良野へホップの専門家を訪ねました。フィールドマンの鯉江弘一朗さんが語る、ホップの奥深さとは……? こだわりのホップを使用した新製品『ヱビス ホップテロワール』(11月24日発売)の魅力にも迫ります。

東京から上富良野へ。ヱビスビールの本質に触れる旅

旭川空港に到着。沖井さん「それでは世界を飛び回る当社のホップ専門家をご紹介します」

羽田空港から北を目指し、1時間35分のフライトでたどり着いたのは旭川空港です。今回、取材チームがこの地を訪れたのは、ホップの専門家にお話を聞くため。バイエルン産アロマホップを100%使用した新製品『ヱビス ホップテロワール』の発売に先駆け、原料という視点からヱビスのビールづくりを知りたいと考えたからでした。

空港の建物から一歩外へ出れば、ひんやりとした空気が身を包みます。冬の気配は、もうすぐそこまで訪れている様子。ここから30分ほど車を走らせ、上富良野町にあるサッポロビール北海道原料研究グループを目指します。

道すがら、ヱビスブランドマネージャーの沖井さんがヱビスブランドと『ヱビス ホップテロワール』について説明してくれました。

今年、ヱビスブランドではふたつのラインを打ち立てています。ひとつは、味わいの多様性を訴求する『YEBISU Style Line(ヱビス スタイル ライン)』。もうひとつはビールの新しい楽しみ方を提案していく『YEBISU Discovery Line(ヱビス ディスカバリー ライン)』です

この後者に属するのが、2021年11月24日発売の『ヱビス ホップテロワール』。おいしさはもちろん、ワインでいうブドウのように、ホップは気候や土壌、生産者の影響を受け豊かな個性を持っています。そして、その背景にある「物語」を楽しむという新たな楽しみ方を提案しています。

この商品でフォーカスしたのは、ヱビスビールで長年こだわって使用している“バイエルン産アロマホップ”です。このバイエルン産アロマホップが育つドイツのハラタウ地方は1000年の歴史があるホップ畑。その背景にある物語を楽しんでいただきたいと思っていますし、その物語は今日これからたずねる、フィールドマンの鯉江さんにたくさん教えていただいてきました

そう聞くと、鯉江さんにお目にかかるのがますます楽しみになってきました。

世界各国の生産者と協働栽培。互いの顔が見える関係に

「サッポロビール北海道原料研究グループ」内にある木造倉庫の前で出迎えてくれる鯉江さん。建物は今年で築約100年という

葉を黄金色に染めたカラマツを遠目に、沖井さんとお話しながら国道237号を南下するうちに、車は原料開発研究所に到着。築約100年という木造倉庫やビニールハウス、社屋を擁する敷地で、育種家でフィールドマンの鯉江弘一朗さんが出迎えてくれました。

育種家、そしてフィールドマン。どちらもあまりなじみのない職業ですが、一体、どのような業務を行っているのでしょうか?

育種家の仕事は、世の中にない“新しい品種”をつくることです。言うなれば、“植物の発明家”ですね

新たな品種を生み出すにはいくつかの方法があり、ホップの場合は雄株と雌株を交配させてできた種を育てて選びますが、他にも化学薬品などで突然変異させるといったことを行う育種の方法もあるのだとか。

1品種の育種には、最短で5〜6年ほどかかりますね。こういう品種をつくろうと思っても、狙いからはずれることも多いです。ただ、思いがけず良い方向に進んだりもするからおもしろい。ワクワクしますね

この仕事に就き、早20年が経過したという鯉江さん。その間に育種したホップは、10品種にも上るそうです。

そのうちの7〜8種は、2010年以降に育種したホップです。と言っても特にやり方を変えたわけではなく、クラフトビールの時代が到来したおかげ。それまでは“とにかく苦みを”など、ストレートな要望が大半だったのですが、クラフトビールが増えてからは個性を持ったものが注目されるようになりました。たとえば香りも多様化していて、グレープフルーツやマンゴーのような香りがするものもあるのですよ

ドイツ・バイエルン州 ハラタウ地方の生産者と鯉江さん(右)

鯉江さんのもうひとつの肩書、フィールドマン。これを語ってもらうには、サッポロビール独自の原料調達システム「協働契約栽培」についても知っておく必要があるそうです。

協働契約栽培とは、生産者とコミュニケーションを取りながら、一緒に原料をつくっていく仕組み。サッポロが“こういう原料が欲しい”などと伝え、生産者の方に応えてもらう形ですね。一般的なメーカーの場合は問屋さん、集積業者さんなどを通して、その先に生産者の方がいるので、生産者と直接のやり取りはありません。それに対し、我々は同じパートナーとずっと契約しており、互いの顔も知っているので信頼関係も深められていると思います

こうした生産者とやり取りをするのが、フィールドマンの仕事。生産者は国内外にいますが、フィールドマンは直接、畑を訪れて品質をチェックしたり、加工場の確認などを行ったりすることもあるそうです。なお、鯉江さんが担当するのはドイツとチェコのホップ。もちろん、ハラタウ地方も鯉江さんの担当地域となっています。

その名の通り、直接フィールドへ足を運び、その地の気候や風土、さらには生産者の人となりまでも理解していくフィールドマン。原料も畑も知り尽くした彼らがいるからこそ、サッポロビールはこれらの魅力を最大限に活かしたビールづくりができるのでしょう。

日本のビールメーカーで協働契約栽培を行っているのはサッポロだけです。世界でも生産者と直接やり取りのあるビール会社はあまり多くないのではないでしょうか

そう語る鯉江さんらが手掛けたホップは、研究所からクルマで5分ほどに位置するサッポロビール ホップ試験圃場(ほじょう)で育てられています。周囲には北海道らしいなだらかな畑が続きますが、鯉江さんによると、「この辺りの景色はハラタウ地方とよく似ている」のだとか。

北海道には気候が厳しくて牧草地にしかできない土地もありますが、上富良野は自然に恵まれており、様々な作物を栽培することができます。あと、豚肉がおいしいことでも知られていますね。ハラタウ地方も豚が名物で、ホップ農家が兼業で育てていたりします

王道ホップの味と香りを体感。『ヱビス ホップテロワール』の魅力

収穫済みのホップ試験圃場を案内する鯉江さん(右)と沖井さん

そんな話をするうちに、ホップ試験圃場へと到着。フィールドの奥、東方向には冠雪した十勝岳連峰を望み、周囲には落葉し始めたカラマツの木が連なる美しい光景です。ホップは5.5mほどの柱を立て、そこから下げた吊り糸にツルが巻き付いて育つ植物。収穫は夏から秋に行われるため、この時期は葉もツルもほぼ取り除かれた状態となっています。

ところどころ残っているのは、どれも今年の春に植えたばかりの株。まだ成長途中で弱いので、葉やツルを晩秋まで残してわずかでも光合成を長く行わせて力を蓄えさせるようにしているんです

そう語る鯉江さんが残っている若いツルからもいだ球花(きゅうか)を手にすると、鼻腔(びこう)をくすぐる芳香が。ビール好きなら思わず「良い香り!」と口をついてしまうほどで、この季節でも十分に力を蓄えていると感じられます。

ふと、敷地内の大きなガレージに目を向けると、そこには大きなトラクターが駐められていました。実はこれ、鯉江さんがハラタウを訪れた際に見かけ、気に入って購入したもの。アメリカの農機具ブランド、ジョン・ディア製ですが、ホップが伸ばすツルに干渉しないよう、キャビン(運転席)のかたちが上に行くにつれて狭くなる台形状になるようにハラタウの農機ディーラーがカスタマイズしたホップ畑専用モデルなのです。「世界のホップ生産量の3分の1を占めるハラタウならでは」と、鯉江さん。フィールドマンとして各国の生産地へ行くことは、信頼関係を築く以外にこうした利点もありそうですね。

王道ホップの味と香りを体感。『ヱビス ホップテロワール』の魅力

11月24日に発売される『ヱビス ホップテロワール』

さて、取材の締めくくりにはお待ちかね、『ヱビス ホップテロワール』で乾杯と行きたいところ。

『ヱビス ホップテロワール』で使用するバイエルン産アロマホップ“ハラタウトラディション”は、バイエルン地方の伝統品種の流れをくんだ王道とも言えるホップ。ハラタウのホップ畑は1000年以上もの長い歴史があり、先祖代々、家族経営で丁寧にホップを育てています。そんなことにも思いを巡らせながら飲んでみてください

『ヱビス ホップテロワール』はスタンダードな『ヱビスビール』と違って、ホップがガツンと利いていますよね。今、はやりのフレーバーホップではなく、伝統的なアロマホップのスパイシー感が感じられます

そうなんです。フルーティーな香りではなく、王道のホップらしい香りと苦みが感じられますよね。“ハラタウトラディション”を3度に分けて添加した製法というのも、この苦みと香りを引き出す要因のひとつです。できることならグラスに注いで、香りや苦みを味わっていただきたいですね

そんな沖井さんおすすめの飲み方で、早速いただいてみました。よく冷えた『ヱビス ホップテロワール』をグラスに注ぎ、まずはひと口。穏やかなホップの香りと心地良い苦みで、ついグイグイと飲みたくなりますが、そんな飲み方はもったいないというもの。沖井さんによると、「温度によっても味わいが変わる」とのことなので、ここはひとつ、ゆったりと行きましょう。そうやって少しだけ温度が上がれば、酸味やホップの香りが立ってきたようにも感じます。さらにもう少し待つと、麦の味わいが強まるのに後口はあくまでさわやか。1杯で、さまざまな表情を見せてくれるビールです。

11月末の発売なので、クリスマスや年末年始のイベントに飲んでいただきたいですね。大切な人とのひとときや、1人で1年を振り返る時間に楽しんでみてはいかがでしょうか?

沖井尊子(おきい・たかこ) サッポロビール株式会社 マーケティング本部 ビールR&D事業部 リーダー。2011年に入社。営業を経験後、新価値開発部へと異動し、ビール・発泡酒・ノンアルコールビールの商品開発とリニューアルに携わる。2019年からは商品のブランディングや広告戦略の立案などを行うビール&RTD事業部で、ヱビスブランドを担当。2020年春、同ブランドのブランドマネージャーとなる。
鯉江弘一朗(こいえ・こういちろう) サッポロビール株式会社 原料開発研究所 北海道原料研究グループリーダー 兼 購買部 フィールドマン。1999年に入社して以来、主にホップの品種開発・研究開発に携わる。2010年から価値創造フロンティア研究所で香りや加工の研究開発に従事。2012年に再び原料研究に戻り、2020年より北海道原料研究グループリーダー。協働契約栽培では欧州ホップフィールドマンを担う。
  • クリスマスや年末年始をおしゃれに
    アロマホップ100%のおいしさと物語をお届け!

    ホップの苦みと香りが絶妙に感じられる一杯ができあがりました――。原料には、1000年以上の歴史を持つホップの名産地で生まれた「バイエルン産アロマホップ」を100%使用。3回に分けてホップを添加することで、シングルホップならではの魅力を最大限に引き出しました。
    また、パッケージは、バイエルン地域のホップ畑を眺めているような風景を絵画調にデザインしています。缶側面にある二次元バーコードをスマートフォンで読み取ってアクセスすると、バイエルン州ハラタウ地方のホップ畑が360度映像で観られるほか、この地の文化やホップ栽培の歴史、生産者のインタビュー映像など、さまざまなコンテンツを堪能できます。この冬、大切な人と過ごす乾杯にいかがでしょうか。

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