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おつまみ専門サブスク登場 社長の接客経験×AIで逸品をチョイス

※本記事は2022年3月28日に朝日新聞デジタルで掲載されました。

顧客の好みに合わせておつまみを毎月届ける定額制サービスを、岐阜市のおつまみ専門店が始めた。「おつまみ診断」のデータに沿ってAIが好みの商品を選び出すユニークなサービスで、長年店頭に立ってきた社長のノウハウが生かされているという。

定額制サービス「nohaco(ノハコ)」を始めたのは、おつまみ専門店「平光商店」(岐阜市)と、名古屋市でデジタル広告事業などを手掛ける「Clap(クラップ)」(名古屋市)。

ノハコでは、平光商店が扱う定番から珍味まで、あられやナッツ、海産物を使ったもの、チョコレート、ドライフルーツなどの様々なジャンルから、AIが好みにあったものを選び、毎月6種類を届ける。

扱うおつまみは350種類以上。日本酒向けのほたるいかあぶり焼きや、ビールにあう大粒そら豆、いか揚げもちなど、種類は様々だ。

利用者は「おつまみ診断」で酒や味の好み、苦手なもの、アレルギーの有無などを13の質問で登録。届いた後にもおつまみの「評価」を入力してもらい、今後のセレクトに役立てる。

平光商店は、1918年に手焼きせんべい店として創業し、戦後は市中心部の繁華街「柳ケ瀬」の飲食店向けにおつまみを販売。5代目の大野晋平社長(43)になって個人客向けにシフトし、おつまみのセレクトショップとして全国各地から選んだ逸品を販売していたが、コロナ禍で飲食店向けの需要は激減し、店頭での販売も大きく落ち込んだという。

新サービスは、クラップ側が提案した。

同社はこれまで愛知県のアイシン精機など大手企業を中心にウェブ広告制作を手がけてきた。前川元成社長(42)は岐阜県の出身。コロナ禍でEC(電子商取引)サイトに注目が集まる中、「地元商店の魅力を店頭でやりとりするように発信し、地域を盛り上げていきたい」と考えた。岐阜に支店を置き、2年をかけて準備を進めてきた。

AIでの判断には、平光商店の店頭に立ち続けてきた大野社長のノウハウを詰め込んだ。

手土産を買い求める客には必ず、相手の性別や年齢、家族構成、好みなどを尋ねてきたと言い、その経験をAI判断にも盛り込んでいるという。

大野社長は「意外なペアリングや新しい味を発見する喜びなど、おつまみの魅力を伝えたい。ECサイトでも店頭でやりとりをするような楽しさを届けられたら」と話す。

ノハコは1月末から募集を始め、3月10日に初回分の約60セットを北海道から沖縄県までの全国に発送した。顧客数1千人を目指す。

クラップの前川社長は「ノウハウを蓄積し、コロナ禍で顧客の来店機会が減った他業種へのサービス展開も視野に入れたい」と話す。

毎回のおつまみには、味や作り手のこだわり、どんなお酒にあうのかなどを記載した「おつまみレター」を同封する。価格は月額3680円(送料込み、北海度と沖縄は別途送料200円が必要)。専用サイトで受け付けている。(板倉吉延)

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